関節リウマチとシトルリン シトルリンは血行を安定させて、健康維持効果が高いといわれています。

ところが、シトルリンには健康維持とは全く違った一面があります。

それは「関節リュウマチ」との関連です。

リュウマチの苦しさは経験者でないと分からないと言われています。

その病因として「喫煙」ということが、以前より言われていたのですが、
喫煙が一体何を起こすのかというと、
そこにシトルリンが関係してくるのです。




分かりやすく説明したいと思います。
そのためには「免疫システム」のおはなしから始めます。

関節リウマチの原因というものは、免疫の異常であるということなのですが、
では免疫とはなにか、ということになりますね。

免疫とは通常、我々の身体の中に侵入してきた「異物」を「敵」として認識し、
それを攻撃する軍隊のようなシステムのことなのです。

しかし、このシステムにエラーが起こると、大変なことになります。
それは「自己免疫」といわれている現象なのですが、
このシステムが自分自身の身体を攻撃し始めるのです。

東北大学病院/Tohoku University Hospital:小児科(学術研究)


関節リウマチの患者さんは、自分の関節や軟骨に対しても、
免疫システムから攻撃を仕掛けられ、関節自体がどんどん破壊されていくのです。

そこで「自己免疫」というのは、
どのような原因と過程で起こるかということを、調べたました。
すると、関節リウマチに罹患された患者さんの、
血液の中の自己抗体(自己免疫反応を行う物質)は、
シトルリンを含んだタンパク質とよく反応するということが判明したのです。

わたしたちの身体の中には、
アルギニンをシトルリンに変換する酵素がありますが(PAD酵素)、
2003年には、数種類あるPAD酵素のうちのひとつである、
「PAD4」と呼ばれる酵素が、関節リウマチの発症に関係あることが判明しました。
(日本の理化学研究所による)

いずれにしても、蛋白がシトルリン化して、
リュウマチを起こす原因となるということになります。
喫煙の場合は肺の中でこれが起きるわけです。

これを見ると、まだまだ確定的なことは分かっていないものの、
シトルリンを摂取していると関節リュウマチになるの?
というように不安に感じるかもしれませんが、
「シトルリン=関節リュウマチ」と短絡的に考えてしまうのも、またどうかと思います。

群馬大学医学部附属病院-第三内科系:腎臓・リウマチ内科 / 血液内科


すべての物事は両面性、多面性を持っています。
我々人類は原子力を平和利用してきましたが、原子力は同時に兵器にもなるわけです。

誰しもが持ち合せている「癌細胞」は、日頃の生活習慣で増殖することもあれば、
最低限のレベルにとどめておくこともできるのです。

最終的には「情報」をいかに有効活用するか、ということでしょう。